住宅ローンと不動産のニュースをまとめない

住宅ローン、不動産についての気になったニュースや話題をまとめるつもりでしたが、まとめられずに。

2016年5月の住宅ローン金利は超長期が大幅に下落

5月の(と言っても、今月はアップが遅れに遅れもう1/3以上が過ぎてしまいましたが)住宅ローン金利は長期の固定金利の引き下げが目立つ月になりました。

10年固定型ではみずほ以外の大手は先月から据え置きですが、その代わりに30年以上の金利の引き下げが行われています。
30年前後の超長期の固定金利ですら、1%強とこれまでにないきわめて低い数字となっています。

変動金利の方は大手行ではとくに変化はありません。

全期間固定金利のフラットは、20年以下、融資率9割以下の場合最多取り扱いが0.96%と、全期間固定金利でありながら、ついに1%を切るという状態へ。
20年以上の長期でも1.08%となっています。

また、新規の取り扱いが伸び悩む中、各社、借り換え需要に活路を見いだしているフシがあります。

ここ6ヶ月の10年固定最優遇金利の推移(月初)
 12月1月2月3月4月5月
三菱東京UFJ 1.10% 1.10% 1.05% 0.80% 0.90% 0.90%
三井住友 1.10% 1.10% 1.05% 0.80% 0.90% 0.90%
みずほ 1.20% 1.05% 1.05% 0.80% 0.85% 0.80%
りそな 1.10% 1.10% 1.05% 0.80% 0.85% 0.85%
(参考:フラット35) 1.28% 1.27% 1.21% 1.02% 1.02% 0.96%

ここ1年の新発日本国債10年利回りの推移f:id:silvertea:20160512225913g:plain

マーケット情報 国債利回り : 三井住友銀行

タウンユースでたくさんの荷物を運ぶためのカリマーのイクリプス27

日常生活の移動手段を自転車にしていると、悩むのは荷物の運搬手段です。
特に食料品を購入するときは、帰りのことを考えてしまいます。

牛乳、キャベツ、バゲット、食パンetc.

もちろん食料品以外の荷物もかさばるモノが多く、服などを買って帰るのに躊躇することもあります。

そのためか、日常生活で自転車を利用していると、どんな自転車もママチャリ化したくなるのですが、あるラインを越えるとなかなかキャリヤやカゴをつけるのが難しくなってきます。
そこでアップライトで軽くて運搬力があり、オリジナルなパーツを使っていない自転車を探していたのですが、これが以外とありません。
特に今年のモデルは円高で値段が上がった割に、むしろあちらこちらでクオリティを落としているモノも少なくない状況です。

そんなこともあり、最終的に容量の大きなリュックを購入することで解決を図ることにしました。

購入にあたって重視したこと

とはいえ、自転車に乗る際にはあまりに大型のリュックではバランスが悪く危険です。
登山用のような本格的なものではなく、あくまでもタウンユースで使うためのリュックということで探し始めました。

条件としては、

背負いやすさ

リュック選びでは基本、とても重要です。
特に今回は容量が増えれば重用も増えるため、背中へのフィット感や肩周りの柔らかさなどが気になります。

A4の書類が入る

サイズはじゅうぶんでも少しゆとりをもった作りで。
よく使っているワンショルダーは長さと底のサイズは問題ないのですが、上の口の方が細くなっているので、A4の書類を入れるとどうしても部分的に曲げないと入らないので困ります。

ノートPC、タブレットを持ち運びできる

普段は持ち歩かないのですが、これからの時代、この辺りは必須ということで。
これはクッション性のあるカバーに入れてしまえばいいのですが、はじめから背中に当たる部分に工夫がされていると楽です。

ナイロン製

革は見栄えは良いけれど、重さと丈夫さのバランスを考えると、やはりナイロン製(あるいはポリエステル)で。

シンプルなデザインと色は黒

ブタ鼻はなしで。
ブタ鼻は本当はピッケルを挿すらしいのですが、山に登るわけではないのですし、子供っぽくなるのでこれはちょっと....


ハーシェルサプライのセトルメントプラスが候補になるも

こうした条件のなかで最初に候補にあがったのがハーシェルサプライのセトルメントプラスでした。

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ハーシェルのリュック、セレクトショップなどでもちょくちょく見かけます。
条件をじゅうぶん満たしますし、AppleStoreで売られていたこともあって、PCの収納も考慮されています。

ただ以前にPlusでないSettlementが、値段の割にモノがあまりよくないように感じたことがひっかかっていました。
またデザインがシンプルとはいえ、タグが主張しすぎていたり、配色が以外と派手(ブラックはファスナーがゴールドだったり)なのも気になりました。
全体的にポップですが、落ち着きはややないかなという感じです。

そんなわけで見送って、別のリュックを検討することにしました。

カリマーのイクリプス27を購入

その後、あれこれ迷って最終的に購入したのがカリマーのイクリプス27です。

半年ほど使ってのレビューですが....

容量も申し分ないですし、チェストストラップとウエストストラップもあるので、かなりの重量も運べます。
ショルダーハーネスはやや堅めですが、かなりしっかりとしていてクッション性もあるので、食料品など重量があるときの肩周りがかなり楽です。

メインの収納部分はかなり大きく、キャベツひとつに牛乳1パックくらいは楽に入ります。
ある程度の価格のリュックなので普通かもしれませんが、ダブルファスナーなのも便利です。
以前にシングルファスナーの大きめのリュックを使っていたことがあるのですが、広い口ではやはりダブルファスナーです。

ノートPCやタブレットのスペースはそこに用意されているので、あまり水滴が出るようなものは入れない方がいいかもしれません。

それ以外には、全面に薄手のポケットがふたつ。最前面のポケットは縦ファスナーです。

また両サイドに小さなポケットがあり、ペットボトル等、すぐに取り出したいモノを入れることができます。
(私はスマートフォンを入れていることが多いです)

背面はクッションが効いていますが、表面にメッシュ素材を多用しているので通気性は悪くありません。
とはいえ、それでも暑くなれば背中に汗はかきます。

セトルメントよりひとまわり大型のリュックですが、ストラップで厚みを薄くできますので、内容量が少ないときには絞っておく方がスマートでしょう。

イクリプス27の欠点 

残念なのは、ブラックは中も黒なところ。
年によって多少の変化があるようですが、現在のブラックはなかもブラックでした。
派手な色のリュックが多いのは、一目でなかのものが判別できるためなのですが、このカラーに限ってそうではありません。
そのため購入寸前までインク(紺・ネイビー)と悩むことになりました。
インクはなかの色がカリマーのイメージカラーである鮮やかなブルーで、なかのモノが見やすくなっています。

とはいえなかにモノを入れるときは、これはあざやかな色のバッグinバッグを利用すればかなり目視はよくなりますので、この点はそれほど困りません。

 

全体の作りとして、イクリプス27はかなり満足の高いリュックです。
さすがに機能自体は登山用のリュックには及びませんが、タウンユースではじゅうぶんすぎるほど活躍してくれます。

またデザイン自体は無難でおもしろみがないのですが、大型のリュックなのでむしろ目立ちすぎないために、むしろ全体としては他の格好にあわせやすいですね。
また質感はよいので安っぽさはないですし、だれにでも似合うかとおもいます。
それこそ意外と小柄な女性の方が似合うかもしれません。

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2016年4月の住宅ローン金利下落は早くも一服

マイナス金利政策を受けて史上最低を更新してきた住宅ローン金利ですが、新年度を迎えた4月は早くも引き上げに転じています。

指標となる10年固定型最優遇金利で、三菱東京UFJ銀行と三井住友銀行が0.90%、みずほ銀行とりそな銀行が0.85%となっています。

2月3月は大手4行が横並びでしたが、新年度に入り差が出てきました。

変動金利ではソニー銀行の住宅ローンで、4月から年利0.499%と0.5%を切ってきました。

全期間固定金利のフラット35では、返済期間20年以下融資率9割以下の最低金利が1.020%と3月と変わらない状態となっています。

 

ここ6ヶ月の10年固定最優遇金利の推移(月初)
 11月12月1月2月3月4月
三菱東京UFJ 1.10% 1.10% 1.10% 1.05% 0.80% 0.90%
三井住友 1.10% 1.10% 1.10% 1.05% 0.80% 0.90%
みずほ 1.20% 1.20% 1.05% 1.05% 0.80% 0.85%
りそな 1.10% 1.10% 1.10% 1.05% 0.80% 0.85%
(参考:フラット35) 1.28% 1.28% 1.27% 1.21% 1.02% 1.02%

 

ここ1年の新発日本国債10年利回りの推移

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マーケット情報 国債利回り : 三井住友銀行

2015年の住宅ローン金利、大幅に史上最低を更新

未だマイナス金利導入騒動もさめやらぬ今日この頃ですが、2015年3月の住宅ローン金利は、過去最低水準からさらに大きく下がりました。
2月中に、三井住友、みずほ、りそなは大きく引き下げていますが、3月1日からはさらに下がっています。
全期間固定金利のフラット35も、返済期間20年以下融資率9割以下の最低金利が1.02%と1%近くまで落ちています。

借り手にとってはうれしいことですが、マイナス金利政策により債券市場の機能度の悪化も懸念されており、もくろみ通りに需要が大幅に増加していくかどうかが気になります。

ここ6ヶ月の10年固定最優遇金利の推移(月初)
 10月11月12月1月2月3月
三菱東京UFJ 1.25% 1.10% 1.10% 1.10% 1.05% 0.80%
三井住友 1.25% 1.10% 1.10% 1.10% 1.05% 0.80%
みずほ 1.20% 1.20% 1.20% 1.05% 1.05% 0.80%
りそな 1.15% 1.10% 1.10% 1.10% 1.05% 0.80%
(参考:フラット35) 1.32% 1.28% 1.28% 1.27% 1.21% 1.02%

 

ここ1年の新発日本国債10年利回りの推移

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マーケット情報 国債利回り : 三井住友銀行

本当に必要な金融リテラシー教育は、年利2%の預金と言われて警戒心を持たせることではないか?

先月のことですが、年利2%の銀行口座に預けたら5年後にはいくらになるか、という記事が話題になりました。

金利2%の銀行口座に100万円を入れたら5年後にはいくらに - Google 検索

多くの人が「税金は?」と指摘されているように、設問自体もあまりよくないのですが、正解が30%もいないという結果に、金融リテラシーの不足という流れにいざなっています。

しかし金融リテラシーを問うのでしたら、2016年初頭に年利2%複利で5年間、という設問からまずは、この金融商品はなにか裏があるのでは? と直感できるかどうかという方がよほど大切なのではないかとおもいます。

http://www.flickr.com/photos/23024164@N06/20471845489

photo by Damian Gadal

高すぎる利回りの金融商品の理由

月現在、日本の銀行で100万円で年利2%複利という一般的な定期預金は存在していません。
異次元緩和と自称するように、大規模な金融政策により、金利はきわめて低い数字に押さえられています。
各銀行の定期預金の金利をみても、比較的高いネットバンク系の定期で、期間限定キャンペーン適用ですら、零コンマの前半です。

もちろん世の中には数パーセントもの金利の預金も存在しています。
ですが、この類の預金は純粋な金利ではなく、一定以上の外貨預金や投資信託とのセットというような条件がつくものしかありません。
当然、セットにさせられるのが金融商品は値下がりリスクがある上に、手数料が高額で利息が吹き飛ぶ可能性もあり、うたい文句しか見ないと損をすることもあります。

売り手側に立ってみれば当然のことですが、リスキーで利回りの悪い商品は多々あれど、その逆はまずありません。郵便局の定額貯金のように裏技があったとしても、世間に広まれば対策されてしまうものです。
あまりに好条件の金融商品に対しては、まず安全性や条件に危険性を感じることが、金融リテラシーの本質ではないでしょうか。

ポジショントークとしての金融教育必要論

金融知識を学校教育で教えるべきだ、という意見はよくあるのですが、これは相手のことを考えてというわけではないのでしょう。
彼らにしてみれば、今、マーケティングで行っている金融商品への興味を、学校教育を利用して植え付け、カモを養成したいというのがその本音ではないかとおもいます。
残念なことですが、大手の銀行だろうが証券会社だろうが、自身が利益を上げることに忠実であり、消費者を儲けさせる仕事ではありません。
学校教育レベルの知識で興味を持った消費者は、絶好のカモ以外の何者でもないのです。

有象無象の投資の勧誘を生業とするビジネスでは、欲望や不安を煽りたて、あやしげな金融商品を売りつけようとしています。
月々5万円の投資で1億円貯められる、というキャッチコピーのとある商品が数々のファイナンシャルプランナーに推薦され、政財界の著名人が関連サイトに登場し、堂々と売られていたということもあります。
月々5万円で1億にするには利回りが....などという前に、この数字からこの商品がおかしいと直感できるようにすることの方が、よほど有意義なことですし、必要なことです。

仕事で知り合った方々から、怪しい投資話が山のようにきます。
それも、話を聞いただけであからさまにおかしなものがほとんどなのですが、熱心に勧められ断るのに苦慮します。
というよりも、そんなあり得ないような話をなぜ信じるのかと不思議になることが多いのです。
たしかに詐欺師は手練手管でその手法は恐ろしいものがあり、だれしも欺される可能性はあります。
ですが、そこまでたいした手を使わなくても、単純に利益や不安を煽るだけで簡単に心を奪われてしまい、内容の信憑性にはまったく関心がない人も少なくありません。

複利の計算よりも、世間でのおいしい話や将来を不安にさせられる話には、まず心を落ち着けて、そして絶対に手を出さないことを教えることが一番なのではないでしょうか。