不動産事業に進出するJR北海道とソニー でもその意図は異なる
JR北海道が分譲マンション 18年度以降、苗穂駅周辺で検討-北海道新聞[経済]
ソニーの不動産事業参入で期待されるタブーへの風穴|inside Enterprise|ダイヤモンド・オンライン
どちらも大手企業による不動産事業参入のニュースですが、その目的も展開もまったく異なっています。
JR北海道の方は駅周辺に分譲マンションを建設し、沿線の住民を増やして乗客増につなげたいという目論見のようです。
ゲームですが『A列車で行こう』シリーズを思い出します。
ただ円安で材料の資材が高騰していることと、JR北海道では一度グループ会社がマンション建設事業に参入するもすぐに撤退しているという不安要素が書かれています。
マンション建設はあくまでも駅周辺への人口の呼び水でしょうか。さすがにマンションを数棟建てただけではなかなか乗客増には結びつかない気がします。
一方、ソニーの方はマンションの部屋のオプションとしてソニー製品を売る....などと本業とリンクさせるということではなく、不動産事業として従来の業界の慣習を打ち破る新しい展開を行っています。
特徴のひとつがエージェント制であり、売り手買い手のどちらか片方だけにエージェントをつけるというもの。どちらも同じ業者が担当することが一般的な日本の不動産取引の問題への挑戦として位置づけられています。
また仲介手数料を実際のコストから算出するという方法も採られています。すでにWebからの購入相談申込みで、成約時の仲介手数料を5万円を割り引くサービスを行っています。
先日の代ゼミの件もそうですが、一口に不動産業とはいってもいろいろな切り口がある....ということです。