駐車場経営はローリスクローリターンでもトラブル対策は必要
駐車場経営というのは不動産収入を得る手段としては、ローリスクローリターンの方法です。
機械式の大がかりな駐車場もありますが、用途のない更地の土地を活かしたいレベルでしたら、立地さえあえば小さい土地でも可能です。費用も単なる契約車専用の駐車場でしたら、アスファルトの舗装代だけで済みます。あとはもう少し本格的に運用するのでしたら、街灯と排水設備も必要になります。
舗装代も決して安くはないとはいえ、アパートでも建てようとしたらそんな金額では済みません。
利用者がいない場合でも賃貸より負担は少ないです。
駐車場は相続税対策にも
ただ、すでに宅地である土地の建物を取り壊して駐車場にするには、固定資産税の問題からデメリットの方が大きくなる可能性もあります。
もっとも駐車場経営は利益を得るためというより相続対策として使われることも多いでしょう。アスファルト敷の駐車場の場合、200㎡までの土地は小規模宅地の特例が受けられるメリットは小さくありません。
駐車場に無断駐車対策は必須
そんな駐車場経営でも、いくつか予想される問題もあります。
まず騒音等のご近所トラブルは安易に予想されます。それに車上狙いがあれば、責任は負わないとしても、なんらかの対策をしなければ、利用者に忌避されてしまうので、それは避けたいところです。
利用者同士のトラブル、たとえばぶつけたぶつけてないなどのもめ事もあるでしょう。
そしてなにより無断駐車の問題です。
私有地になると警察はなかなか動いてくれません。
かといって無断駐車のクルマを勝手に動かすわけにもいきません。無断駐車だからといって、下手に手を出すとこちらが器物損壊の罪に問われます。強制的にレッカー移動をするにしても、法的にグリーンにするには、時間と手間をかける必要があります。
常にチェックし、あらかじめ警告文やコーンなどを用意して、無断駐車のクルマが平然と駐めるようにならないよう、早めの対策をしておくべきです。
その辺りのリスクは考慮しつつ、相続税対策をも検討に入れるなら、駐車場経営は悪くない選択かもしれません。