クラウド会計はまだ早い! でも数年後は主流になる?
サービス開始当初から気になっているWebサービスがあります。
クラウド会計のfreeeというサービスがそれです。
現在、使用しているのは弥生会計なのですが、決してユーザーフレンドリーなソフトではなく、むしろインターフェイスが使いづらいなとおもうことがよくあります。
それに最近は減りましたが、前はバージョンアップする度に電話の宣伝がね(笑)
それでも使っている理由は、昔からお願いしている顧問の会計事務所が弥生会計しか対応していないところ。
いや実はもうひとつ対応している某TKCの業務ソフトがあるのですが、あれはさらに苦手で....
とはいえ他にも別のソフトを試してみたものの、どれもそれほど代わり映えせず、宣伝もやっぱりあったので、結局ずっと弥生会計を使い続けています。
そんななかfreeeとMFクラウドの登場は待ち望んでいたもの、特にfreeeには注目していたのですが、結局、移行することはなく今年も弥生会計のバージョンアップとなりました。
失敗できない会計業務は保守的であるべき
業務で使用する以上、データが失われたり流出することと、計算にミスがあることは絶対的に避けなければ成りません。
サーバーに利用されるハードやソフトが最新のものよりも、枯れたものが好まれるように、会計ソフトも優れた機能やパフォーマンスよりも、実績がある方が好ましいものです。
クラウドはまだ枯れていない
現状クラウド自体への信頼度はまだそこまで確立していません。
データの最悪なレベルでの消失はバックアップをこまめにとることで防げるとはいうものの、ネットにデータを置くというリスクは否めません。
本当を言うとクラウド化よりも、システムに不案内な利用者の方が危険なのでしょうが、想定していないトラブルというのは怖ろしいモノです。
ファーストサーバーの大規模な障害はまだ記憶に新しいところです。
freeeの会社への不安
freeeのオフィスは紹介される記事や写真から、よく言えば自由、悪く言えば雰囲気のゆるさを感じます。会計業務のイメージからはちょっと違う印象です。
たとえば同じゆるいイメージといえばゲーム業界ですが、それでもコーエーの社員はゲームショーなどでは常にスーツ姿のように、どういう層をターゲットにしているかというのが垣間見えます。
正直その手の印象論は一昔前の管理教育レベルで本当の能力とはあるのですが、同業他社のFMクラウドや、先日からクラウドに進出した弥生会計と比較すると、顧客層への意識に不安を感じてしまいます。
小規模な会社や自営業で、もし今年や来年に会計ソフトを導入あるいは移行を考えていても、クラウドサービスに迷いがあるのでしたらしばらくはパッケージ版の弥生会計(あるいは別の会計ソフトのパッケージ)の方がおすすめです。
ただし数年以内にかなりの割合がクラウドへと移行が進むのではないか、あるいはデベロッパーの方がクラウドをメインにしてパッケージを後回しにするのではないかと予想しています。
日本市場において会計ソフトはWindowsが独占してきたジャンルのひとつでもあり、会計ソフトのクラウド化はWindows時代の終焉を象徴しているのかもしれません。