業績予想が赤字転落のオウチーノの挽回はなるか
昨年、マザーズに上場した不動産総合サイトを運営するオウチーノが、2014年12月期の決算予想が一転赤字に転落したことで、株価が大きく値下がりしています。
一部の株主の間では最近流行の上場ゴールだったとまで愚痴られるほどです。
実際、先日上場したリクルートのSUUMOや、ネクストのHOME'Sのようなサイトと比べても、オウチーノは有利な点がないという印象です。
サービス面でもブランド力でもこれらのライバルと比べて今後勝ち抜けるイメージが湧きません。
サービスとしてオリジナリティが低いというのは、どこも似たような内容になるのは仕方のないところだとおもいます。
ただ、オウチーノが他の不動産サイトと比べて全体的なデザインのせいか魅力が薄く、特にWebサービスとして致命的なことに反応速度が悪いというところです。いわゆる、もっさりとしたサイトになっています。
だからといってオウチーノが格段に悪いサービスかというと、そうでもなく、むしろWebの開発会社に問題があるような気がします。たとえばHOMESなんかはデザインはシンプルですが、オウチーノよりもわかりやすいこともあり、もっとユーザビリティなどをブラッシュアップすることでかなり改善されそうな感じではあります。
とはいえそれだけで上場するに値する将来性のあるサービスを行っているかというと、もう少しなにか独自性を打ち出すか、上記の2サイトを超えるような情報量を用意しない限り、やはり少し厳しいように感じました。