安易なアパート賃貸経営セミナーを絶対に信じてはいけない
あまり誉められない営業手法として、本当はたいしたことのない危機を煽るという定番の方法があります。
特に投資がらみでは、将来の不安を煽り、その対策として各種の金融商品やリスクの高いビジネスを勧め、手数料やコンサルタント料をいただくというのは少なくありません。
住宅併用住宅もアパート経営と同じ
不動産がらみでもよくある話で、足りない老後資金の対策として、アパート経営をというものはよく見かけます。
今日、気になったのは、住宅ローン破産に対する警告でありながら、最終的な結論がさらにリスクの高い賃貸併用住宅を勧めるという記事でした。
この手の投資記事ではちょくちょく見かけるセミナーで稼ぐタイプのコンサルタントなので、リンクは貼らないでおきます。
とにかく不動産に関する投資というのは大きなお金がかかりますし、手間もノウハウも必要です。
賃貸併用住宅もアパート経営と同じ、あるいはそれ以上に悩ましいことのあるビジネスです。サラリーマンの副業や不労所得のようなレベルではなかなかできないことです。
しかも今後、賃貸経営は人口の減少でさらに厳しい競争を強いられることが確実です。
気になるのはこの方の記事は、そうしたリスクにほとんど触れることがありません。
セミナーではそうした説明をするのかもしれませんが、当然のことながら有料です。
ビジネスとしての覚悟
前にも書きましたが、不動産経営に手を出すのなら、気軽な副業ではなく本気のビジネスとして考えるべきです。
賃貸併用住宅というと、アパート一棟よりも敷居が低そうに感じますが、むしろ簡単に手放すわけにはいきませんから、10年20年30年と経営していかなければなりません。
入居者の確保から修繕、清掃、そして様々なトラブル対応と、それだけの覚悟は必要です。
多くの人にとって老後資金は不安です。
年金が足りないという心配は多くの人にあることです。ならばこそ、不用意なものに手を出さず、しっかりとリスクを考えてから行動すべきです。
セミナーではついついその場の雰囲気に流されてしまうこともあります。
賃貸併用住宅は条件が合えば住宅ローンが利用できます。しかし金利が安いからといって不用意に手を出すと、多額の借金をかかえる可能性があることだけは忘れないでください。