住宅ローンと不動産のニュースをまとめない

住宅ローン、不動産についての気になったニュースや話題をまとめるつもりでしたが、まとめられずに。

新耐震基準でも85%の木造住宅が倒壊の危険性

木造住宅と耐震性に関するニュースです。

新耐震基準でも耐震不足のおそれ NHKニュース

 

日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協)の調査で、新耐震基準を満たした住宅でも、建築基準法が改正される前の2005年5月までに建てられた木造住宅では、85%もの建物に倒壊の危険性があるというものです。

新耐震基準では震度6強以上の地震でも倒れず、建物内の人間の安全を守るという目的があります。

ですが基準は満たしていても、壁の配置の偏りや柱の固定方法に問題があり、実際に阪神淡路大震災の際にも、新耐震基準を満たした木造住宅でも全壊した家屋が出ています。

 

とはいえ木耐協では、半年ごとに診断のデータを公開していて、この調査結果はこれまでとほとんど変わりません。そもそもこのデータは昨年12月に発表されたものに基づいています。

今回、NHKのニュースでも大きく取り上げられたのは空き家問題などが関係しているのでしょうか。

また現在、耐震補強の際には補助があるのですが、新耐震基準後と前で差があるため、それに対する働きかけもあるのかもしれません。

 

NHKの記事では85%とおおざっぱな数値なのですが、もう少し具体的に耐震評点で分けられています。

 

f:id:silvertea:20150115104517j:plain

新耐震基準の住宅でも、倒壊する可能性があるのうち、その高い評点0.7未満が63%とかなり高い数字です。

旧耐震基準だともっと危険性が増して98%が倒壊の危険性が高くなっています。