住宅ローンと不動産のニュースをまとめない

住宅ローン、不動産についての気になったニュースや話題をまとめるつもりでしたが、まとめられずに。

総務省発表のこの1年の人口の動きについての雑感

東京圏 19年連続の「転入超過」 NHKニュース

首都圏に人口が集中しているというのはもう長い間、日本の社会問題のひとつとなっていますが、昨年もまた一極集中が進んでいるという結果が総務省から発表されています。

ただ発表では、大阪圏や名古屋圏は減少となっているのですが、下記の総務省のデータをもう少し細かくみていくと大阪市や名古屋市では転入超過となっています。

統計局ホームページ/住民基本台帳人口移動報告 平成26年(2014年)結果

 

三大都市圏として扱われていても、大阪圏や名古屋圏では含まれる府県の差がかなり高いように感じます。

 

トヨタのお膝元なのに転出超過に

さらに市町村でも差があります。

愛知県の人間ですので県下を例に取りますが、上記の結果でみると、愛知県内で人口がもっとも転出超過となっているのは豊田市です。
県内どころか全国でもワーストの方に2年連続でランクインしています。
現在絶好調のトヨタのお膝元ですので、意外におもわれる方がいるかとおもいます。

 

豊田市はいわゆる平成の大合併の影響で、人口が県下では名古屋市に続いて2位に、そして名古屋市よりも広い面積を持つ市町村となっています。

Wikipedia情報になってしまいますが、合併による人口の増加は36万人から42万人と増えているのに対して、面積は290.12km2から918.47km2へと3倍近く増えた上に、大半が山林というかなりアンバランスな状況です。

 

私も年に数回は訪れるのですが、旧市内でも山がちで、少しクルマで離れるだけでかなり雰囲気が変わってしまいます。
豊田市は、地方の巨大な産業のある中核都市と、多数の小さな山村で成り立つ自治体であり、地区によって人口の増減はかなり異なるのではないかと推測されます。

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以前に紹介した松平まんじゅうの本店のある近くで、昔のコンデジで撮影した写真ですが、市街地から少し離れるとこのような感じです。

 

首都圏でも人口減少の自治体

首都圏でも、昨年に人口減少の問題が取り上げられています。

横須賀市で限界集落が生まれた理由 | 最新の週刊東洋経済 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

 

昨年、話題となった記事ですが、横須賀市でも人口減少により、地区による限界集落化の問題が起きています。

 

首都圏に人口が集中しているのは事実ではあるのですが、単純に経済圏や自治体単位の数字でみてしまうと、実状を把握しにくい問題ではないかとおもいます。