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住宅ローンと不動産のニュースをまとめない

住宅ローン、不動産についての気になったニュースや話題をまとめるつもりでしたが、まとめられずに。

本当に必要な金融リテラシー教育は、年利2%の預金と言われて警戒心を持たせることではないか?

先月のことですが、年利2%の銀行口座に預けたら5年後にはいくらになるか、という記事が話題になりました。

金利2%の銀行口座に100万円を入れたら5年後にはいくらに - Google 検索

多くの人が「税金は?」と指摘されているように、設問自体もあまりよくないのですが、正解が30%もいないという結果に、金融リテラシーの不足という流れにいざなっています。

しかし金融リテラシーを問うのでしたら、2016年初頭に年利2%複利で5年間、という設問からまずは、この金融商品はなにか裏があるのでは? と直感できるかどうかという方がよほど大切なのではないかとおもいます。

http://www.flickr.com/photos/23024164@N06/20471845489

photo by Damian Gadal

高すぎる利回りの金融商品の理由

月現在、日本の銀行で100万円で年利2%複利という一般的な定期預金は存在していません。
異次元緩和と自称するように、大規模な金融政策により、金利はきわめて低い数字に押さえられています。
各銀行の定期預金の金利をみても、比較的高いネットバンク系の定期で、期間限定キャンペーン適用ですら、零コンマの前半です。

もちろん世の中には数パーセントもの金利の預金も存在しています。
ですが、この類の預金は純粋な金利ではなく、一定以上の外貨預金や投資信託とのセットというような条件がつくものしかありません。
当然、セットにさせられるのが金融商品は値下がりリスクがある上に、手数料が高額で利息が吹き飛ぶ可能性もあり、うたい文句しか見ないと損をすることもあります。

売り手側に立ってみれば当然のことですが、リスキーで利回りの悪い商品は多々あれど、その逆はまずありません。郵便局の定額貯金のように裏技があったとしても、世間に広まれば対策されてしまうものです。
あまりに好条件の金融商品に対しては、まず安全性や条件に危険性を感じることが、金融リテラシーの本質ではないでしょうか。

ポジショントークとしての金融教育必要論

金融知識を学校教育で教えるべきだ、という意見はよくあるのですが、これは相手のことを考えてというわけではないのでしょう。
彼らにしてみれば、今、マーケティングで行っている金融商品への興味を、学校教育を利用して植え付け、カモを養成したいというのがその本音ではないかとおもいます。
残念なことですが、大手の銀行だろうが証券会社だろうが、自身が利益を上げることに忠実であり、消費者を儲けさせる仕事ではありません。
学校教育レベルの知識で興味を持った消費者は、絶好のカモ以外の何者でもないのです。

有象無象の投資の勧誘を生業とするビジネスでは、欲望や不安を煽りたて、あやしげな金融商品を売りつけようとしています。
月々5万円の投資で1億円貯められる、というキャッチコピーのとある商品が数々のファイナンシャルプランナーに推薦され、政財界の著名人が関連サイトに登場し、堂々と売られていたということもあります。
月々5万円で1億にするには利回りが....などという前に、この数字からこの商品がおかしいと直感できるようにすることの方が、よほど有意義なことですし、必要なことです。

仕事で知り合った方々から、怪しい投資話が山のようにきます。
それも、話を聞いただけであからさまにおかしなものがほとんどなのですが、熱心に勧められ断るのに苦慮します。
というよりも、そんなあり得ないような話をなぜ信じるのかと不思議になることが多いのです。
たしかに詐欺師は手練手管でその手法は恐ろしいものがあり、だれしも欺される可能性はあります。
ですが、そこまでたいした手を使わなくても、単純に利益や不安を煽るだけで簡単に心を奪われてしまい、内容の信憑性にはまったく関心がない人も少なくありません。

複利の計算よりも、世間でのおいしい話や将来を不安にさせられる話には、まず心を落ち着けて、そして絶対に手を出さないことを教えることが一番なのではないでしょうか。