2016年6月の住宅ローン金利、大手各行は引き下げ、フラットは引き上げ
2016年6月の住宅ローン金利、指標となる10年固定型はみずほ銀行以外の大手各行が引き下げです。
各行の最優遇金利は、三菱東京UFJ銀行と三井住友銀行が今月も並んで0.9%から0.85%へ、りそな銀行も同じく0.5%引き下げて0.8%となっています。
みずほ銀行は先月引き下げたこともあり、今月は据え置きです。
反対に全期間固定のフラット35は金利が引き上げられることになりました。
長期金利の低下の鈍化が理由で、これは8ヶ月ぶりのことです。
それでも返済期間20年以下融資率90%以下の金利は、先月から0.03%アップした0.99%ですので、1%を切る水準です。
フラットは今月は引き上げられてしまいましたが、それでもマイナス金利を背景に、きわめて低い状態が続いています。
にもかかわらず、一方で新規の住宅ローン貸出額はこの1~3月期は前年度より3.5%減という結果が出ています。
物件価格の高騰や賃金の低迷が背景と言われています。
すでに多くの人々から指摘されて久しいのですが、金融政策ではこれ以上の改善はもう難しいのが現状ですが、期待された経済対策も望み薄なのが気にかかるところです。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | |
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三菱東京UFJ | 1.10% | 1.05% | 0.80% | 0.90% | 0.90% | 0.85% |
三井住友 | 1.10% | 1.05% | 0.80% | 0.90% | 0.90% | 0.85% |
みずほ | 1.05% | 1.05% | 0.80% | 0.85% | 0.80% | 0.80% |
りそな | 1.10% | 1.05% | 0.80% | 0.85% | 0.85% | 0.80% |
(参考:フラット35) | 1.27% | 1.21% | 1.02% | 1.02% | 0.96% | 0.99% |
ここ1年の新発日本国債10年利回りの推移