不自然なアングルの写真は地雷物件の可能性
購入にしろ賃貸にしろ、物件を探すときは現地へと足を運ぶのは自然なことです。
いくら写真が豊富でも、実際に現地で見るのとはかなり違うこともあります。
ですが、遠方まで物件を見学に行き、それが思いっきり地雷だったら、お金と時間、そしてなにより精神的な失望は小さくありません。
できれば事前にあきらかな地雷は避けたいものです。
不自然なアングルの写真は要注意
いくつか事前にチェックするポイントはありますが、物件の写真で不自然なものがあるかという 点です。
店頭でも不動産サイトでも、建物や部屋の写真は重要なことは言うまでもありません。
写真が無い場合は自社管理でないなどのいくつかの理由があるのでしょうが、特に内覧写真は、中古の場合まだ居住中の場合や、賃貸ですと女性専用だったり人気物件でなかなか中が撮影できないという可能性があります。
ですが、そうした事情がなければ、特に問題がある物件でなければまず写真は用意してもらえるでしょう。
そうしたなかに不自然な写真がある場合、その物件にかなり大きなマイナスポイントがある可能性が高いのです。
写真の不自然さが一番如実に表れるのがアングルです。
一般的に不動産業者の人間、つまりカメラは素人の方がコンデジで撮ることが多く、面白みのない写真がほとんどです。
もちろんそれで構わないというか、むしろそれでいいのですが、逆に凝ったアングルの写真は危険なサインです。
以前、とある中古マンションを購入しようと検討していたときに、写真でいやにローアングルから撮影した物件というのがありました。
その写真は足下、ほとんど道路のアスファルトに近いところからマンション全体が入るように撮影されていました。
実際に現地に行ってみると、隣の空き地には古タイヤや瓦礫など産業廃棄物が山積みになっているのです。
普通に撮影すればどうやっても写るところを、ギリギリ空き地が入るようにして、撮影していたのでした。
謳い文句が「緑豊かな環境で」となっていましたので隣の空き地が入り、なおかつ産廃が写らないようにしたのでしょう。
あまりにギリギリなその角度に逆に感心してしまいました。
もうひとつ別のエピソードを。
窓からの展望というのは物件の魅力として大きな要素で、それをウリにしているところは多いでしょう。
そんなとある賃貸の戸建てを知り合いが借りたいというので、一緒に見に行ったときのことです。
説明には、窓の外の景色も抜群と書いてあったのですが、添えられていた写真はほとんど空で、遠くの家々の屋根が下の方に写っているくらいです。
マンションの上階ではなくて2階建ての戸建てです。写真のコメントでは1階の窓からとなっていましたが、とても1階の風景には思えず、2階の間違いではないかと考えていました。
ところが内覧の際に確認したところ、なんと窓の外はすぐ墓地。実際のナチュラルな窓の外の風景は墓石や卒塔婆でした。
写真はギリギリのラインで卒塔婆が写らないようにこれまた絶妙の角度で撮影されていたのです。
前もってネットで確認も
上記の件は極端な例ですが、そこまででなくても、周囲の環境や部屋の損傷を隠すように撮影されていることはときどきあり、そうした物件に限って、あまりよいものでないものばかりでした。
今はグーグルマップやストリートビューといったツールもありますので、前もって建物と付近の様子だけでも、確認できるところは確認しておきたいですね。