バーナンキ元議長の住宅ローンの話と、アメリカの住宅ローン与信緩和への不安
先日紹介したバーナンキさん住宅ローンの借り換えを断られる件の分析が紹介されています。
バーナンキ前FRB議長が銀行から住宅ローンの借り換えを拒絶されたことの解釈は? | ニュースの教科書
やはり機械でのスコアリングによる自動化というのが考えられる理由としてあげられていました。
しかし回顧録の出版に対する契約金が100万ドル以上とは。その気になれば住宅ローンの残額、ぜんぶ返せてしまいそうです。
住宅ローンの審査が厳しいのはサブプライム問題からの反省の色が強いものの、厳しすぎれば住宅市場が盛り上がりません。
かといって緩すぎてもリーマンショックの再来が起きかねないというわけで、適度な調整は難しいですね。
そんなわけでこんな話も。
米住宅ローン市場拡大に期待━ファニー、フレディの新指針で - WSJ
連邦住宅抵当公社と連邦住宅貸付抵当公社の一時融資業者からの厳しい回収が、住宅ローン審査厳格化の原因になっているという(融資業者の)主張です。
詳しいことは記事を読んでいただくとして、その現状を変えて新しい枠組みをつくろうというのですが、
融資拡大の可能性の一方で、住宅バブルの発生と破裂につながった轍を踏むことを懸念する向きの批判を呼びそうだ。
とあるように、真っ先に感じたのがこれです。
バーナンキさんの件はともかく、現状のアメリカの住宅ローン市場は株式市場の盛り上がりと比べて乖離がと言われるモノの、上のバーナンキ元議長の件の解釈の記事にも、
米国の住宅価格は、そこそこ順調に伸びており、リーマンショック前の水準の半分まで回復している。過去10年のトレンド線を考えると、リーマンショック前のバブルが異常値であり、現在の水準はちょうどトレンド線に乗った状況にあると判断することもできる。
とあるように、むしろこれが適切なんじゃないかとおもうのですがいかがでしょうか。