住宅ローンと不動産のニュースをまとめない

住宅ローン、不動産についての気になったニュースや話題をまとめるつもりでしたが、まとめられずに。

老後の住宅ローン破産はバブル期のツケ?

 

住宅ローンは危険すぎる?破綻者急増の実態 退職金減額、病気…売却しても巨額借金 | ビジネスジャーナル

 

タイトルは煽っていますが、中身は老後破産の問題についてです。

老後破産の問題はここ最近よく話題になっており、このブログでも取り上げたことがあります。

 

90年代のバブルの頃に住宅を購入し、ゆとりを持って住宅ローンを払っていたはずが、退職金の減額と、病気などの理由で返済が上手くいかなくなり手放したものの、多額の借金が残ったという話です。

 

高金利時代の固定金利で借りた高額の住宅ローンで、頭金なしのフルローンというのがポイントにされています。

例に挙げられている人の年齢などがわからなかったのですが、おそらく低金利の時代にはもう借り換えなどは難しい年齢か退職されていたのかなと想像しています。 

 

住宅ローンの残債が市場価値を下回っているか 

破産を防ぐためには、住宅ローンの残債が市場価値を下回っていることがないようにするのが重要です。

すごくおおざっぱな話ですが、住宅の価格には通常は業者の利益が載っていますから、市場価値よりも高い金額で購入することになります。しかも新築と中古で大きく価値が異なるため、入居した途端、新築ではなくなりますので、一気に価値は下がります。

ですのである程度の頭金を払っていなければ、すぐに住宅ローンの残債が価値よりもぐっと高くなります。そうなると住宅ローンが払えなくなったからといって、売却後も多額の借入金が残ることとなります。

フルローンの大きな問題はここにあります。 

 

頭金のありなしも、先日の固定金利と変動金利のような論争がありますが、やはりアリの方がいいと考える理由のひとつが上記になります。

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資産価値が落ちにくい場所は価格も高い

記事上のアドバイスとして資産価値が落ちにくい場所を購入というのがあるのですが、資産価値が落ちにくい場所というのは元々の価格が非常に高くなります。

売却しやすいとはいえ、そのために、それでローンの返済が厳しくなってしまうのでは本末転倒です。

その上、今は価値の高い場所でも20年後、どうなっているのかはわからないという問題もありますので、計算しすぎるとあとで痛い目を見るかもしれません。

 

90年代の頃はまさか今のような時代が来ると予想していた人はほとんどいなかったかもしれません。

ただ常にリスク管理を忘れなければ防げることはあるように思えます。