グリーの不動産売買仲介サイトいえともは成功するのだろうか
グリーがはじめた不動産売買仲介サイトのいえとも(ietomo)が先週オープンしています。
まだ関東圏だけですが、物件がすでに掲載されています。
グリーのいえともは成約課金型
不動産の仲介サイトはいくつもあるのですが、スーモ(SUUMO)とホームズ(HOME's)の2強という趣が強いジャンルです。
(そういえばオウチーノは....)
グリーのマネージャーのインタビューを読むと、いえともは掲載に料金がかからないことをウリにしているようで、そこにSUUMOやHOME'sに対する勝機を見いだしているようです。
ASCII.jp:グリー、不動産ビジネス参入の狙いは 「SUUMO」「HOME's」への対抗策は 「ietomo」小林由弥マネージャーに聞く
先行する両社のビジネスモデルが、SUUMOが掲載料、HOME'sが掲載料と反響料(問い合わせ)の両方であるのに対し、いえともは成約時に料金が発生するという形。
掲載料のために売れにくい物件がなかなか掲載されない、という状況に対し、成約時に料金が発生する仕組みにすることで、そうした他の不動産仲介サイトで紹介されにくい物件も掲載されやすくするというのがグリーの狙いです。
いえとものWebはシンプルで探しやすいが
ビジネスモデルはよいのですが、実際のいえとものサイトは基本的なところは抑えているものの、先行する他のサービスと比べあまり情報での特徴はないようにおもいます。
トップページのインターフェイスは簡素で、探したい情報へたどり着きやすいです。
ただちょっとシンプルすぎるというか賑やかさはないですね。これをどう受け取るかは難しいように感じます。
私はPCからの閲覧でしたが、グリーといえば携帯コンテンツですし、スマートフォンやタブレットで閲覧することを念頭に置いているのかもしれません。
あと気になったのは情報が少ない割に平日の昼間でも反応が遅く感じられるのが気になります。
そしてできれば、もう少しサイト自体にもなにか先行サービスにない強みが欲しいですね。
成功報酬型の不動産売買仲介サイトは成功するか
いえともの一番の不安点はグリーというところです。
生地で成功例としてソニー不動産があげられているのですが、ここのところすっかり本業が低迷しているとはいえ未だにソニーというブランドは抜群です。
不動産のような高額の取引をするときには、どうしても保守的になりますが、そうなると携帯ゲームのイメージが強いグリーではどうしても不利になります。
知名度はあるのですが、ガチャやえげつない課金というイメージがつきまとうため、グリーの名前を前面に出すと、二の足を踏むユーザーは少なくないようにおもいます。
また成功報酬というのも不安を覚えます。
記事中に、成功報酬で成功したサービスとして、リブセンスをあげているのですが、リブセンスはここへきて大幅に業績が落ち込んでいます。
求人のリブセンスと不動産仲介のいえともとは業種が異なるので一概には言えませんが、そこは気がかりです。
たとえば売買がされにくいから掲載が敬遠される物件をいくらならべても、成功報酬ではなかなか売上として伸びにくいかもしれません。