アギーレ監督の疑惑に対し日本サッカー協会はどう動くのがよいのか
今日はブログの主旨とは関係のないサッカーの話です。
地元の名古屋グランパスが今年もJ2に落ちることなくなんとか助かったのをほっとしている今日この頃です。
アギーレ監督が日本代表監督就任以前から噂されていた八百長疑惑の件が、ここにきてずいぶんと騒がしくなっているのですが、そんななか話題になっていた記事です。
「ニュースでやってるしやっぱりアギーレは八百長やったんじゃないの」とか言ってる情弱はとりあえずこれを見ろ
私としては八百長疑惑に対し、やったとかやってない以前に日本サッカー協会の動向は組織としてあまりよくないと考えています。
なのでアギーレ監督に対し、組織としてはどう動けばいいのだろうかということです。
その前に....
上記の記事の内容がなんだかおかしいのですが、アギーレさんが疑われているのは、八百長を受けて負けたということではなく、クラブの会長からアギーレさんや他の選手たちの銀行口座に多額の金銭が振り込まれ、彼らを通して、相手に負けてもらうようアクションを起こしたというものです。
もちろん起訴されただけではあくまでも容疑の段階です。本人が否定している段階で、それを元にどうこうするのは問題があります。
しかし今回の状況で、組織としてはそのまま待つというのもやはり問題があるとおもいます。
口座への入金の有無の確認はしたのだろうか
今のところ協会の疑惑への回答は「アギーレ監督は否定していてそれを信じている。スペインに人を派遣して事実関係を調べている」というきわめて短いものです。
八百長に関しては今後の公判を待つのは当然としても、まず当時監督をしていたクラブであるサラゴサの会長から1000万円以上の金銭がアギーレさんの口座に振り込まれたという疑惑に関しては、協会はアギーレさんご本人からその有無と理由を確認しておくべきです。
入金自体が虚偽の情報であったということでしたら、そのことをメディアに明らかにすべきです。
銀行口座への入出金があれば、公判ですぐに証拠として出てくるでしょうから、もしなければ八百長疑惑そのものが怪しくなります。
これで入出金があったのならば、アギーレさんの協会への調査にウソをついていたことになります。
反対にアギーレさんが入金を認めた場合は話が難しくなります。
通常、このような多額の金銭が口座に振り込まれるということはあり得ませんから、なんらかの意図があったと考えられるのが当然です。
その理由を協会はなあなあにしておくべきではなく、アギーレさんからしっかりと聴き取りをしておくべきです。
資産隠しの共犯の可能性が怖い
単なるミスなのか、それとも個人的なお小遣いなのか。後者だと税金関連で問題がありそうです。
そして気になるのは、河童戦術さん自身が、
それよりもクラブが法的整理される前にクラブから自由に使えるお金を引き出して現金を手にしておきたかったとか。そう考えるのが普通ではないでしょうか。
という推測を書かれていることです。
実際にこの後、すぐにサラゴサは破産していますので、計画的な資産隠しに協力したとされてもおかしくない状況です。
つまり日本で言うなら詐欺破産罪の共犯者の可能性が高いということです。
八百長もそうですが、資産隠しの共犯も法的にゆるされることではありません。
取引先の破綻に出会ったことのある身としたら、資産を隠しに協力など冗談じゃないです。
とにかく協会としてはこの点をしっかり聞き取り、公表すべきだというのが私の考えです。
ここからは余談です。
おそらく河童戦術さんは、アギーレ監督叩きのようなスポーツニュースの報道に、川淵さんが自分の意のままになる(スポンサーに都合の良い)監督を押しつけようという裏を感じているのではないかと推測しています。
私も長年の日本代表に関する報道から、その側面はないとはいいきれませんし、監督としてアギーレさんは前任のザッケローニ監督より有能だとおもっています。
少し前の試合でザックさんの遺産で勝った、という意地の悪い報道がありましたが、最終的に袋小路に入ってしまったザッケローニ監督と同じ選手を起用してうまくいったのなら、むしろ組織構築の能力がより優れているとも言えますから。
ただそれでもメディア批判をダシにねじ曲げた状況を並べ立てるようなことはするべきではないです。