アナログ的ノマドのススメ
ノマドワーキングというのはすっかり私の住む地方にも押し寄せてきているようで、先日、平日の昼間にスタバに行きましたら、何人かの人がノートPCをひろげたて仕事をしている場面に出くわしました。
ティーラテを頼んでのんびりしているときも、隣の席でマックブックのキーボードをずっと叩いていて、作業に熱中していました。
もっともこの辺りにはコアワーキングスペースなるものもなく、だからスタバやドトールといった場所に集うのかもしれません。
これはビジネスチャンスかなともおもったものの、さすがに踏み出すまでの勇気もなく。
デジタルを避けてセキュリティリスクを下げる
それはさておいて、前々からノマドのスタイルとしてアナログノマドを提唱しています。
基本、屋外では紙をベースとしたアイディア出しと整理を行い、デジタルはスマホやタブレットなどで調べ物をする程度。
セキュリティリスクの高い作業は極力行わず、アナログ的な作業を中心にすることで、ノマドワーキングのデメリットの多くが解消されることになります。
アナログ作業に切り替えることでノマドワーキングの問題
- 充電の心配
- セキュリティリスク
- テーブルのスペース
作業に集中すると周囲に対する注意は散漫になるというジレンマを抱える以上、無理をしてすべての作業を屋外ですることは控えたいものです。
ノマドワーキングを考える方は独立されている人が多いのだとおもいますが、もしも重要なデータを流出させてしまったときに、すべてが詰んでしまうことになります。企業に勤めていたときと違い、護ってくれるものはなにもありません。
少なくとも顧客に関することやビジネスでのやりとりなどは、可能な限り外に持ち出すことは禁じ、万が一のことを考えたスタイルにしたいものです。
アナログ作業とデジタルの連携という文具の潮流
大仰にアナログ的ノマドと書きましたが、実際のところ、目新しいことでも何でもありません。
むしろ従来から、カフェで勉強をしたり、ちょっとした仕事をすることはよく見かける光景です。
ですが、ここ最近デジタルとの連携を強く意識した文具がブームとなり、アナログでの作業をデジタルへと変換することがきわめて敷居が低くなっています。
この手の文具ではスマートフォンのアプリと連携し、カメラで撮影したメモをEverNoteやDropBoxへ取り込むことを前提にしたノートが代表的ですが、他にもスケジュール帳や付箋にペンなど、多くの種類が登場しています。
こうした文具を使って外ではアイディアを出したり思考を整理し、戻ってからデジタル化しつつ、さらに整理をするという方法です。
それに現段階でも紙とペンというインターフェースは、一日の長があり、せっかくならそれを活かさない手はありません。
※最近はSHOT NOTEを愛用。 万年筆や水性ボールペンで書いてスマホのカメラで取り込みます。
もうひとつ、意識的にネットワークから脳を切り離すためです。
ネットの恩恵は、人体の外部に他者と共有する膨大な記憶領域を手に入れたことだろうと考えるのですが、莫大な情報が流入している状態です。
わざとフィルタをかけることにより、インプットしていた情報の処理を行うというものです。
とはいえ、ネットの恩恵に慣れてしまうと、やはり紙媒体だけを参考にするのはなかなか厳しく、こちらはその時々に合わせて変更するくらいの気持ちです。
批判されることも多いノマドワーキングですが、方法によっては必ずしも悪いわけではありません。
屋外でセキュリティリスクの高い作業を避けることを忘れなければ、環境を変えることでプラスに働くこともあります。
せっかく様々な文具が生み出されている今、新しい発想が生まれるかもしれません。
もちろんお店の迷惑にならないよう、混んできたら席を立つのを忘れないように。