住宅ローンと不動産のニュースをまとめない

住宅ローン、不動産についての気になったニュースや話題をまとめるつもりでしたが、まとめられずに。

不動産投資に限らないセミナーの話と、あやしいお誘いの体験談

ここのところ不動産関係ではあまりおもしろいニュースというのはない状況です。

気になるのは、今年に入ってまたサラリーマンの不動産投資に関する記事をよく見かけるようになったことでしょうか。
アパート経営やワンルームマンション投資セミナーはかなり活況のようです。

セミナーの効果としては、成功している(成功しているっぽい)人の話を聞いてモチベーションを上げるということでしょうか。
あと実際に成功している人がなにをしているのか、なにをしてきたのか、という具体的な話は参考になるかもしれません。ですが、本当に肝心なことはなかなか教えてくれないのもビジネスの法則です。

不安を強く煽ったり簡単に利益が手に入るという話は信用しない 

そんなこともありこういうセミナーに対して私は懐疑的です。
たしかに本当の初心者にはこういったセミナーも役に立つのでしょうが、鵜呑みにしてしまう人は鴨になりやすい性質かもしれません。

極端な言説で不安を煽る、あるいは簡単に利益が手にはいるとおもわせるセミナーは怖いですね。
常識を揺さぶったり不安を与えることに成功すれば、自分の望む方向へ誘導することはそう難しくはありませんし、人間だれしも得をしたい、せめて大きな損はしたくないものです。

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海外口座開設ツアーへ誘導される

以前、私が数年前に体験したことですが、仕事の付き合いでさる資産運用セミナーに参加した(せざるを得なかった)ときの体験談を。

そこでの話は「まもなく国債が暴落し日本は破綻する、その前に海外に資産を逃避させよう」というものでした。講師の方はすでに香港の銀行に口座を開き、数千万円を移したとのこと。
それからしばらくして、セミナーの紹介者からメールが来て、
「香港に口座を作るツアーがある。外国人でも、現地の言葉がわからなくても、廉価な手数料で手続きをしてくれるので安心。一度口座を開けば日本の郵便局のATMからでも入出金できるし、旅行がてら破綻に備えて行かないか」
というお誘いがありました。

日本が破綻したときは世界中の経済が大パニックになるでしょうし、そのときはその銀行も日本人の口座を封鎖するかもしれないし、そうなると英語や中国語でその銀行と交渉するんですか? と問いただそうかとおもいましたが、仕事の関係で知り合った方なのでしませんでしたが....
そんな資産はありませんので申し訳ありませんが、と丁重にお断りしました。

ですが、この誘いに乗った人も何人かいたそうで、後日、その銀行のカードを見せびらかしていた方もいたとか。

これと似た話は未だにいくつかあるようですが、典型的な不安を煽って誘導するやり方ですね。

海外の銀行に口座をつくるメリットは、現地に住んでいるか、普段から行き来している人以外にはほとんどありません。中国では不審な口座に対しての処置は日本より厳しいため、むしろリスクの方が高くつきます。
ちなみに税金対策や資産隠しに誘われても、海外送金は確実に把握されますし、かといって一定額以上の金額を許可無く持ち出すことは法に触れる行為ですので、こうした誘いがあっても絶対に乗らないでください。