住宅ローンと不動産のニュースをまとめない

住宅ローン、不動産についての気になったニュースや話題をまとめるつもりでしたが、まとめられずに。

ギリシャが及ぼすユーロへの影響と本当に怖い中国市場

タイムリーな話題というのはすぐにアップしないとだめなのですが、2日前に書いてのんびりと推敲していたら、世間がどんどんと進んでしまったので、すっかり賞味期限の切れた内容となってしまいました。

 

ギリシャのユーロ離脱が現実味を帯びてきたとはいえ、今のところ、日本への影響はそれほど大きくないという見方が一般的です。
もっともサブプライムローンのときも、影響はそこまで大きくないという話が、理解できないような複雑な金融商品があるので絶対とはいえないのですが、直接的な問題は少ないのではないかとおもいます。 

むしろ今回のギリシャ問題が、他のユーロ圏、スペインやイタリアなどにもユーロ離脱の動きが波及し、ユーロそのものが崩壊する危険性の方が問題かもしれません。

根本的に悪いのは財政状況を偽ってユーロに加盟したギリシャですが、現在のユーロ圏の構造に問題がある以上、他の国々も自立できない状況へと追い込まれる可能性はあります。
経済的にも政治思想的にもユーロ(あるいはEUそのもの)に対する反発は根強く残っていて、各国の反EU、反ユーロ活動が今回の騒動ではギリシャを支持しています。

左派だけでなく、政治的には対極にあるはずのフランス国民戦線のマリーヌ・ルペン党首もチプラス首相にエールを送っている状態なので、この問題がこじれればこじれるほど、他のヨーロッパ諸国にも波及するかもしれません。

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(というわけでここから1日遅れの内容なのですが)

とはいえ今、直接的に日本に影響するのは中国市場

昨年の中国市場の株価の上昇はすさまじく、上海総合指数は去年の7月から今年の5月までに2倍以上に上昇しました。

それがここへきて下落を続け、利下げを行っても下げ止まりを見せない状態です。

さらにまずいのは、中国政府が下落している銘柄の取引を次々と停止していることです。こうなると次に取引停止に指定されることをおそれて問題の無いはずの株式が売られてしまいますし、取引再開した際にはまた売られるという悪循環になりかねません。

またここのところあまり取り上げられなくなりましたが、中国のシャドーバンキングの問題も残ったままです。

ここ最近の日本経済は、中国への輸出はもちろんのこと、近頃話題の爆買いや、不動産の高騰など、中国の投機マネーの影響を多大に受けています。
もし中国市場の動向如何では、日本に入っていた投機マネーが一斉に引いてしまい、リートや不動産業界にも激震が走る可能性があります。

中国以外の外国資本も逃げ足が速いので、東証への影響も少なくないのではないでしょうか。

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ここからはさらにとりとめなく....

今回の件はウクライナやロシアの件と違って長引きそうな気がします。一時的なもので終わったとしても、大きな火だねとしてくすぶるというか、問題を先送りするだけかもしれません。
ギリシャとユーロの件は上に書いたとおりですし、株式市場に対する中国政府のいくつもの対策はどれも失敗ではないかと思います。
たとえば昨夜も5%以上の大株主の株式売却を半年禁止するという措置を発表しましたが、かえって信用を損ないパニックを広げるだけなのではないでしょうか。

またアメリカこそ量的緩和は終了していますが、日本、EUと膨大なマネーを市場に供給していますし、あふれたマネーがこれからどういう動きをするのか不安があります。

それはそれとして、このブログとしてはやはり気になるのは、今後の首都圏の不動産の動向です。
膨大な中国資本が去った後、首都圏の超高級マンションはどうなるのかとそんなことを考えています。当然、日本や他の国々の富裕層も手放す人が続出するでしょうし。
これを機会に適正な価格で必要な人に行き渡ればとおもうのですが、歴史を振り返ればなかなかそうはいかないのが経済です。

どうにも朝早く起きて眠れなくなってしまった状態での悲観的な予想なので、外れてくれればいいのですが、どうなることでしょうか。