2015年に日本で販売されそうなハイエンドSIMフリースマホは Huawei P8 が本命かな
2015年の春にSIMフリースマホとして話題をさらったのはASUSの ZenFone2 でした。
いわゆるミッドレンジのスマートフォンで、コストパフォーマンスを強く意識したタイプの機種です。
2015年に日本に上陸するであろうハイエンドのSIMフリースマートフォンの本命としては、Huawei P8 ではないかと考えています。
スペックは、SoCに Kirin 930 (Cortex A53 オクタコア 64bit 2.0Ghz) に3GBのRAMと、ハイエンドとはいえパフォーマンス的には2014年のフラッグシップ級で、さすがにGalaxyやHTC Oneの最新フラッグシップよりは劣りますが、それでもヘビーな使用でもじゅうぶんなレベルです。
Huawei P8 スペック表(英語)
http://consumer.huawei.com/en/mobile-phones/tech-specs/p8-en.htm
Huaweiは以前から日本での展開も積極的で、現在はスマートフォン・ファブレットとしては Ascend P7とG620S、Mate7 の3機種が発売されています。
※HuaweiJapanが楽天にVモールをオープンし、Honor 6 Plus が発売予定となっています。
また、たいていの海外メーカーは日本での価格設定にはかなり金額を上乗せをしてくることもあるのですが、Huaweiはあまり他の海外と変わらない比較的良心的な価格を設定しています。
特に Ascend P7 はしばらくして大きく値下げされたこともあり、他国と比べても非常にコストパフォーマンスの高い機種となりました。
Huawei P8 はこの Ascend P7 の後継機にあたります。
なお、Huaweiは Ascend の名称を使わなくなっています。
P8の周波数は日本の電波事情に向いている
Ascend P7 は今でもじゅうぶんに魅力的なSIMフリースマホですが、ひとつとても残念な点があり、周波数帯が日本のものにややあっていません。
メインとなるバンドは使用できますが、いわゆるFOMAプラスエリアやLTEのBand19に対応していません。
ですが Huawei P8 は当初からワールドワイドに展開することが想定されており、ふたつ用意されている型番のうち、GRA_L09のスペック表には、対応Bandとしてわざわざ(Japan)と書かれています。
残念ながら当初発売予定国に日本は入っていないのですが、それでもHuaweiがこの機種を日本に投入する可能性が高いといわれている理由のひとつでもあります。
もちろん日本へのビジネスや観光を目的とする人へのアピールという可能性もありますが、日本での発売を目的としていると考える方が無難でしょう。
LTEの対応バンドは非常に多く、ドコモ系だけでなく、auのMVNOでも困ることはないでしょう。
評価の高いJDI製の液晶
Huawei P8 の特徴のうち、液晶にMate7でも採用されたジャパン・ディスプレイ製のIPS-NEOを使用しているのは大きなメリットです。
Asciiなどではファブレット版のP8Maxの方に採用されることが強調されていましたが、P8にもこのIPS-NEOが採用されます。
IPS-NEOは2012年頃に発表された液晶で、厚さが1mm以下という薄さながら、高コントラストで視野角も広く、消費電力の低さが特徴で、元々は医療用機器の液晶として製造されていました。それが、昨年からモバイル用途向けにも展開されています。
ジャパンディスプレイ、超薄型・省電力・新IPS技術搭載の最先端ディスプレイを開発 | マイナビニュース
Mate7の評価では液晶の評価が高かったこともあり、P8も同等の期待がかかります。
またアルミのユニボディを採用し、6.4mmと薄い本体を実現しています。
反面、ユニボディのデメリットとして持ち方により電波の受信感度が悪くなる問題があるのですが、この点の改善をも謳っています。
その他にも、光学手ぶれ補正付きで1300万画素のカメラ、5.2インチFullHDの液晶ながら狭額ベゼルのために4.7インチのiPhoneと同等の横幅にでっぱりのないレンズ、ナノコーティングの防滴など、高性能高機能なスマートフォンです。
背面電子ペーパーケースは価格が高い
反対に海外でも不満な点として指摘されているのは、指紋認証がない点です。
Mate7などには指紋認証があるのですが、このP8にはない機能です。
もうひとつが電池の持ちへの心配です。
サイズ上しかたのないところですが、2700mAh未満と決して多くはありません。
ただ、バッテリー性能は使用方法でも変わってきますので、一概には言えないところです。
最後に個人的に気になっているアクセサリーとして、YotaPhoneのように背面を電子ペーパーディスプレイにする、Einkディスプレイを搭載した純正カバーがあります。
長時間、画面を眺めるにはやはり電子ペーパーの有意差を改めて実感しているのでとても興味深いアイテムです。
ですが中国のVモールで、599元と1万円以上の価格設定がされているのと、レビューを読む限りでは使いづらかったり、スマホそのものが重く厚くなってしまう点があげられているので、日本で発売したとしても簡単に試してみるのには二の足を踏んでしまうかも。
それに電子書籍を読みたいだけでしたら、KindleのPaperwhiteの方が同じくらいの価格ですから、そちらの方が向いているかもしれません。
http://www.vmall.com/product/1953.html