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住宅ローンと不動産のニュースをまとめない

住宅ローン、不動産についての気になったニュースや話題をまとめるつもりでしたが、まとめられずに。

クレジットカード決済不可の理由の考察

ずいぶんと気になる記事が話題になっていました。


「カード不可」の店が増えている背景が分かりました。|山田元一のブログ

 

何人かのオーナーに、カード不可にした理由をうかがいました。
「カード会社に手数料をとられたくないので」
「カード会社が発行する商品券を使われたくないので」
「売上は誰にも知られたくないので」
「少額で頻繁にクレジットカードを積極的に使うのは、いまは低所得者層でしょう。ポイントを稼ぎたいのと、後日払いで。金ばなれのいい人たちを相手にしたいので」
などなど、でした。

 

・カード会社から不必要な影響を受けたくない⇒売掛で後日入金がいや、面倒を回避
・売上を推察されたり、把握されたりする材料を与えたくない⇒税金対策
・クレジットカードを積極的に使わない、金銭的に余裕のあるクラスをターゲットにしたい⇒顧客の選別

 

結構きわどい話でもあり、額面通り受け取っていいのかどうか迷うところでもあります。

 

そんなわけで、クレジットカード決済を不可にした理由について、私の体験をふまえての考察を書いてみます。

 

手数料は大きな問題ではあるが絶対ではない

手数料というのはたしかにクレジットカード決済を導入するときに真っ先に引っかかるポイントです。

家電量販店でカード払いは手数料上乗せや、現金払いだとポイントが多く付与されるのは、最近の家電やパソコンなどは競争が激しいために利益率が非常に低く、カード払いの手数料負担が他の業界よりも重いのが理由のひとつです。

 

ただ飲食店でカード払いの手数料がカード決済を取りやめてしまうほど負担なのでしょうか。

おそらく新規での一般的な飲食店の手数料は4~5%程度だとおもいます。5%の手数料は大きいのですが、それで赤字が出てしまうほど利益率が低いのでは、経営自体に問題を抱えています。

 

それに最近は、スマートフォンを利用した決済で、月額利用量のみで、手数料がきわめて低いかゼロというサービスが急激に伸びてきていますので、選択肢はひろがっています。

そもそもそうした理由ならば、多くの飲食店がカード払いを中止にしてしまうはずで、金沢だけ特にデメリットが大きいというのもおかしな話です。

実際、カード払いには手数料という問題もありますが、経理事務の簡便化などメリットもあります。

  

上客はむしろカード払いがメイン

金銭的にゆとりのある顧客をターゲットにしたいのなら、間違いなくカード払いの方がよいでしょう。

今のところ日本ではある程度の収入がある定職に就いている人間かその家族で、延滞等の事故を起こしたことのない人でないとクレジットカードの審査にはなかなか通りません。

ですので、信用がブラックや無職でもクレジットカードがつくれませんか? という質問は昔から定番中の定番です。

 

少し前にトヨタ系の接待で使われるお店の方と話をしたことがあるのですが、そういった上客の方はほとんどカード払いだそうです。

それもゴールドは当たり前でプラチナやそれ以上のクラスのカードもめずらしくないとか。

東海と北陸では事情が違うと言ってしまえばそれまでなのですが、客を選別したいのでしたら、むしろ現金払いを禁止して、(手数料は高いですが)アメックスやダイナースのみにする方がよいのではとおもわれます。

http://www.flickr.com/photos/36908075@N03/4536509717

photo by Josh Kenzer

一番の理由はおそらくキャッシュフロー

私としてはカード決済を不可にした最大の理由はキャッシュフローの改善にあると考えています。

カード払いの場合、実際に入金されるまでにタイムラグが生じます。一般的には月1回締めの翌月払いになるので、売上の日によっては入金まで1ヶ月以上待たなければなりません。

決済から入金までのタイムラグを数日にした早期決済サービスもありますが、さらに手数料が上乗せされたりなどのデメリットがあります。

 

飲食業界は店舗の入れ替わりが非常に激しい、つまり数年以内に経営が厳しくなる店がかなり多い業界です。

経営が厳しくなると自転車操業となり、なるべく早く現金を回収したい、ならばカード払いではなく現金でお願いしたい、というのがもっとも多い理由なのではないでしょうか。

私の体験でも、クレジットカード払いが使えなくなってしまった店は、その後、しばらくして閉店していることがかなり多いです。

 

脱税をしていると受け取られてもおかしくない危険な発言

それはおいておいて、このなかで気になった(というよりこれが本題)のは、店の売り上げを把握されたくない、という言葉です。

しかし売上自体は、融資を受ける際や不動産を借りるとき、新しい取引先との契約の際など、ビジネスをやっていくとあらゆるところで自ら開示する必要があるものです。

まったく隠せるモノではありませんし、むしろカード決済会社の方が売上の一部しかわからないでしょう。

この発言の際どさは「最終的にどこに売上を把握されたくないのか、つまりカード払いを不可にしたお店は脱税のためだ」と遠回しに言っているようなものです。

 

クレジットカードをはじめ、銀行振込、電子マネー等での金銭の授受は、証拠が残る=後日、税務署が把握しやすい、ということでもあります。

逆に現金での取引は証拠が残りにくいのです。ですので非合法の取引や賄賂には現金で行われることがもっぱらです。

 

飲食業界の例では、以前テレビでも人気だったある料理人の経営する店が脱税で罪に問われたことがあります。

その手口は料理人自ら営業終了後に店のレシートを破っていたというものもありました。

それら「カード不可」の店の特徴としては次のようなことが挙げられます。
・人気がある店
・流行っている店
・比較的新しい店
・オーナーが店に出ている店
などなど、です。

なんだかこれとオーバーラップしてしまいます。

 

どうも後味の悪い終わり方になってしまいましたが、おそらく上記の記事は半ば炎上を狙って極端な意見を書かれていて実際の金沢の多くの飲食店の意見ではないのではないかと、そんな創造しています。

それからカード決済については新しいサービスも出てきていますし、そのうちまた記事を書いてみたいとおもいます。