住宅ローンと不動産のニュースをまとめない

住宅ローン、不動産についての気になったニュースや話題をまとめるつもりでしたが、まとめられずに。

年金の滞納が住宅ローンやクレジットカードの与信に影響することは基本的にはないのだけれど

住宅ローンの審査に落ちる理由として、年金の滞納がポイントとしてあげられることはよくあります。
国民年金はもちろんのこと、基本的に会社が給料から天引きして納める厚生年金でも、勤務先が怠っているところもあり、不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
住宅ローンだけではなく、クレジットカードの審査でもこの手の年金滞納が原因だという話はよく目にします。

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年金の滞納は書類から推測される可能性はある

ですが、通常、年金の未納や滞納で住宅ローンやクレジットカードの審査に落ちることはありません。
民間の金融機関にしろフラット35のような公的機関にしろ、厚生労働省の管轄である年金記録を参考にすることはありませんし、できたらむしろ問題です。

もっとも年金の滞納はおもわぬ影響を与えることがあります。
たいてい審査では源泉徴収票や確定申告書の控えを提出することになります。そこで社会保険料の納付額が年収から推測される額よりもかなり少なければ、年金を払っていないのではないか、勤務先が厚生年金を天引きしていないのではないか、などの疑念を抱かれる可能性はあります。 

クレジットカード払いにしたときの滞納に注意

また最近では国民年金はクレジットカードで納付できるようになったこともあり、ポイントを考えてカード払いにしている人もいるのではないかとおもいます。
しかし年間一括払いにした場合、一度に落ちる金額が大きいために、うっかりして銀行口座にゆとりがないと、引き落としができないことがあります。
引き落としが出来ない場合、CICなどの信用情報機関に引き落としができなかった旨の情報を掲載されてしまいます。(CICで延滞のAマークと言われるやつですね)
もっともよくネットでは○日以内に支払えば掲載されないと情報が出ているのですが、カード会社によって異なるため一概には言えません。特にうっかりでも延滞を繰り返している人はすぐに延滞マークを付けられてしまうこともあります。
すぐに延滞情報が掲載されないのは、あくまでもカード会社の温情だと考えた方がよさそうです。 

近年では、携帯電話の分割払いの滞納も信用情報機関に掲載されるようになりました。
引き落としの口座と給与等の振込の口座を分けて使用しているのでしたら、常に口座残高を気にしておく方がよいでしょう。

年金滞納の家計状況は住宅を購入するには厳しい 

そんなわけで年金の滞納が住宅ローンの審査に影響することは直接的にはありません。
ですが年金を滞納している状況というのは住宅ローンを組むのにもかなり無謀な収入なのではないでしょうか。
与信が通らないとしたら、むしろそういった厳しい家計の状況の方が問題となっている可能性が高いのだとおもいます。